患者さんの受診付き添い
今日は朝イチの患者さんを診させてもらい、以前見ていた患者さんの病院の付き添いだった。
バレリーナで底屈運動して 荷重掛けたら痛かった。 鍼でその場は痛みを消せても痛みをぶり返して帰ってくる。
彼女は地方から出てきて土地勘はなく こっちで満足に整形外科をうけてなかった。
近くでうけてもリハビリしようとしか言われず何故痛いのか知りたくても教えてくれなかったという。
夜遅くまでウチはしてるから 夜遅く来てた方だ。 バレエが好きな子だった。
痛くてつらそうだった。 なんとかしてやりたかったが 何ともできなんだ。 普通ある程度よくなるのだが、 一向に回復に転じない。
足の疾患の得意な鍼灸師の森先生を呼んでみてもろた。
「殿さん。わかんねえ。おそらく何か踵骨のところで問題が起こってる。」
と。
そうこうしてるうちに引っ越ししてしまう。
だからせめてもの俺のできることは いい病院を紹介することだった。
勤めてるペインクリニックの先生は阪大の元准教授で紹介してもらえると想った
彼女の足を見せ、 「オレの大切な患者さんなんす、先生どうにかならないですか。」
そしたら先生は 「足の専門家に見てもらったほうがいい。どこに住んでる?オレの後輩で足の専門家がいる。待ってろ。」
と紹介してもらった。 先生は男気のある先生で紹介料なんていらねえと云うた。
酒井先生ありがとうございます。
きちんとした先生を紹介してもらえた。 僕も勉強になるから付き添った。
診察を終え 後方インピンジメント症候群と診断された 余剰骨が過形成し挟まって痛みが出る疾患だ。
鍼で骨は消せない。。 そら痛いわな。と思った。
僕は医師に根掘り葉掘り聞いた。 どう診断するのかとか。 オペしかないと言われた。
僕にこの知識があれば若い彼女にオカネを出させなくてよかったのかもしれない。 無知は悪だ。 オレは嫌だ。 この経験を糧に 次回は早期に判別できるようになる。
バレリーナには多いとのこと。
オペするかどうかは持ち帰り考えるとのことだ。
でも帰り際
「先生ありがとう。きちんと原因がわかりました。ありがとうございます。」
僕はよくわからない気持ちになった。
良くできなんだオレに何故この子は礼を言うのか。
彼女にはもう一つ、俺の領域の疾患がある
僕は良くならなかったら、 ずっと暇があれば考える
「それをもう一度みさせてくれないか?少し来るのに遠いけど、俺にもう一度チャンスをくれないか。」
というた。
「おねがいします。」
と云うてくれた。 ホンマにくるかはわからないが 難易度が高い、あまり見ない疾患だ。
そんな患者さんはなかなか来ない。 医師からは鍼灸なんて効くかよと言われる けど良くなる人も一番近くで見てきた
今日、俺と関わった患者さんありがとう。
画像は患者さんからの許可あり。